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資産運用にロボットアドバイザーを使ってはいけない理由

ロボアドを使って資産運用や毎月積立をしている、という人が増えています。

しかし、ロボアドを使って資産運用をすることはお勧めできません。

理由は2つあります。手数料が高すぎることと、勝手に分散投資が行われることです。

ロボアドで有名なWealthNavi。私自身が実際に利用した感想をお伝えします。

【ロボアドを使ってはいけない理由①】

WealthNaviのホームページによると預かり資産6000億円、運用者数30万人とあります。

私もその一人ですが、AIが自動で資産運用をしてくれる、AIだから運用成績は期待できる

と思って始めましたが、よく考えると手数料が高すぎることがわかりました。

ロボアドは、信託報酬が安いETFに投資をして運用します。

バンガードのETFの信託報酬は0.03%なので、通常の投資信託のインデックス型よりも

かなり安くなります。

人気のあるeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬は、0.0968%なので

1/3程度の手数料です。

ところが、ロボアドは運用手数料として残高に対して1.1%(税込み)の費用がかかります。

仮に7%で30年間、100万円を運用した場合、手数料がなければ30年後の運用残高は

761万円になりますが、手数料を引かれると558万円にしかなりません。

その差は、203万円にもなります。

「いや、ロボアドはAIが運用してくれるから運用成績は高くなる、手数料が高くても関係ない」

と考える人もいるかとは思いますが、実は単純に分散投資をしているだけです。

 

上の運用成績を見ていただくとわかりますが、それぞれの分野の資産運用は年度によってバラバラです。

AIが仮にその年に最も運用成績の資産を選んで投資してくれるのであれば、手数料を1.1%払っても

元はすぐ取れますが、実際は、AIと言えども、どの資産が最もいい運用成績を残せるのかはわからないのです。

2019年、2021年はコモディティの運用成績が高かったのですが、ウエルスナビの私の資産配分では

コモディティは入っていません。

運用成績が高くなる資産のウエートを増やして運用しているのではなく、単純に分散投資していることが問題です。

【ロボアドを使ってはいけない理由②】

私のリスク許容度の診断は、最も高いレベルでした。つまり大きなリスクをとってもいいので最も高い運用に

つながる資産に運用を配分してほしかったのですが、ウエルスナビの資産配分は米国株と日欧株の配分は

ほぼ同程度でした。長期投資の場合、成長株(グロース株)に投資するのが最もリターンが高くなります。

短期的には成長株は大きく下落することもありますが、長い目で見れば他の運用実績を圧倒しています。

2018年からの運用成績で言えば、VTIの米国株の運用成績は2022年2月末時点で81%の上昇

ですが、成長株の多いNASDAQの同期間の上昇率は、135%です。

その差は、54%にもなります。さらに差が大きいのはVEAの日欧株との差です。日欧株の上昇率は

僅か24%です。先程のNASDAQとの差は111%にもなります。5.6倍の差になります。

このことがわかったので、私は2017年5月からの毎月積立の運用を2019年1月に停止しました。

ロボアドを過信しないようお気を付けください。

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