社員エンゲージメントを高める方法!
【社員エンゲージメントって何?】
マネジメントの世界において、以前は社員満足(ES)が重要と言われてきましたが、近年では社員エンゲージメントが重要と言われるようになりました。エンゲージメントを日本語で表現すると「自発的貢献意欲」となります。社員が、自らの意思で組織に貢献したいと思っている状態を言います。指示や命令をされることなく、自分で課題を発見し、解決策を考案し、そして実践する、成果(すなわち貢献)が出るまで行動し続ける状態です。社員満足が高く、成果を上げることにコミットしている社員をエンゲージメント社員と言います。つまり、働くことを楽しんでいる状態です。
アメリカでのエンゲージしている社員の割合(ギャラップ社調査2017年)
完全にエンゲージしている 31%
時々エンゲージしている 52%
エンゲージしていない 17%
では、日本のエンゲージしている社員の割合はどうでしょうか?
完全にエンゲージしている 6%
時々エンゲージしている 70%
エンゲージしていない 24%
日本人は、控えめに回答するということを除いてもかなり低い状態です。
2019年11月号のHarbard Business Reviewの記事に、従業員エンゲージメントの調査結果がありました。
世界の従業員のエンゲージメントの割合
高エンゲージメント従業員 16%
惰性で出社している従業員 84%
では、エンゲージメントは何によって左右されるのでしょうか?この記事では、「チームの力」に要因があると指摘しています。
チームの一員と感じている 高エンゲージメントの割合 17%
チームの一員でないと感じている 高エンゲージメントの割合 8%
と、2倍くらいの開きがあります。
さらに、チームの一員であり、リーダーを深く信頼していると
高エンゲージメントの割合は何と45%にもなります。
アメリカでは、2000年以降エンゲージメントの向上に向けて様々なプログラムを実施してきましたが、2018年の時点では、2000年の26%から34%に改善しただけでした。
しかし、42%から70%まで1.7倍近い改善をした組織がありました。
エンゲージメントの高いチームは、マネジャーがエンゲージしているかどうかにかかっていることがわかりました。
エンゲージしているマネジャーの割合 35%
エンゲージしていないマネジャーの割合 65%
社員のエンゲージを高める方法は
①まずはマネジャー自身がエンゲージする
②信頼されるリーダーになる
③チームの一員であると実感させる
ということになります。